一般皮膚科
一般皮膚科とは
当院の特徴
一見同じような症状に見えても、実は原因は様々です。例えば同じように湿疹ができてかゆみが出ていても、それが真菌によるものなのか虫刺されによるものなのかによって、治療は異なります。そのため当院では細胞診をはじめとした各種検査による迅速な診断を大切にしており、ただかゆみを抑える薬を処方するのではなく、本当にその原因を解消するための治療をご提案させていただくようにしています。また、必要に応じて飲み薬や光線療法も用いることで、できるだけ早期に治癒することを目指します。
〔症例〕ニキビ治療前と治療7日後
細胞診で原因を特定、抗ウィルス剤5日間内服と細菌を減らすクリームを外用
治療例
治療前
7日後
市販薬との違いは?
ドラッグストアに行くと様々な塗り薬が販売されているため、まずはそういったものを使って様子を見ようとされる方が多いようです。もちろんこれらのお薬にも効果はありますが、上記の通り、まずは原因を突き止めなければ本当に必要なお薬を選ぶことはできません。水虫だと思って水虫薬を塗り続けていたが改善せず、実は外用薬のかぶれだったり、他の原因が見つかったということもあります。間違ったお薬の使い方によって悪化してしまう可能性もあります。皮膚に少しでも気になることがございましたら、皮膚科医師の診察を受けられることをお勧めします。
こんな時も皮膚科を受診?
多汗症治療
私達は体温の上がりすぎを防ぐため、体温調節を行っています。汗が多い体質の人はいますが、日常生活で困るほど汗が出る場合は『多汗症』という病気になります。明らかな原因が存在しない「原発性多汗症」と、何らかの病気や使用している薬が原因となる「続発性多汗症」に分けられます。当院では原発性多汗症に対して、以下の治療を行っています。
外用薬
塩化アルミニウム外用療法は日本皮膚科学会の多汗症のガイドラインにおいて、手足、腋窩を含むすべての部位の多汗症に対してまず行うべき治療とされています。作用機序は、塩化アルミニウムの成分が角層内の汗の管と結合し、汗の出口を塞ぐことによるとされています。
効果が出るまでに時間がかかる場合がありますので、継続して外用することが必要です。
現在保険適応のある外用薬がないため、当院では10%と30%の塩化アルミニウム軟膏を院内製剤として処方しています。
注射薬
ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌が産生する天然のたんぱく質を有効成分とする薬を脇の下に注射し、交感神経から汗腺への刺激の伝達をブロックすることで汗を抑えます。
ボツリヌス菌そのものを注射するわけではありませんので、感染の心配はありません。
医師が重度の腋窩多汗症(わき)と診断した場合にのみ保険適応となります。
個人差がありますが1回の注射で、通常4~6ヶ月程度効果が持続します。
内服薬
保険適応となっている内服薬(プロバンサイン)は1種類です。
服用後1時間ほどで効果が現れ、約5時間効果が継続します。
全身性に効果がありますが、長期間の内服、緑内障や前立腺肥大などのある方は内服できません。
頭部や顔面の多汗症で、面接や商談などどうしても汗をかきたくない場面がある時にはご相談ください。